公文、幼児教育を語る上で、いつも出てきますね。今は乳幼児期からやらせる方も多いですし、アラフォーの私がやっていた頃とずいぶん変わったのではないかと思うのですが、公文をやって、その後どう生かされ、今どう思うかを、ゆるーく書いてみたいと思います。
前提:両親は教育熱心だけど、勉強のサポートはなし
話に入る前に、前提として、私の両親のスタンスについて。「英語教育にお金をかけた親と私の話」のところでも書きましたが、私の親は教育熱心な人たちで、そのためのお金もかけてくれましたが、「親が子供の勉強をサポートする」という意識は皆無で、横で勉強しているのを見る、などと言うことはあまりありませんでした。聞けばもちろん教えてくれますが。
小学校に入ってもテストや通知表を見せるだけで、普段の持ち物や宿題の準備を見てもらったことはあまりないです。これはたぶん「子供のサポートをしなければならない」という意識がなかった上に、私がそういうサポートなしでもそこそこやれてしまっていたので、全く気付かなかったのだと思います。気づいたのは弟が小学校に入った時。気づけば少し学習面で出遅れてしまっていて、そこから慌てて親が弟のサポートをしていました。
また、公立王国の地方ですので、公立小、公立中からトップ公立進学校へ、そして地元の国立大学に入ってくれたら御の字、くらいの意識です。英語については身に着けてほしいということで幼児期からやらされていましたが、学校の勉強をそんなに早くからする必要性も特になく、せいぜい小学校上がる前に字は書けた方がいいよね、くらいの認識でした。
小1の3学期から算数を始める。小学校卒業時点で2学年先取りで終了。
小学校1年生の時に、ご近所さんが公文教室を始められることとなり、近所の年頃の子供たちはとりあえず入会させられました。私もその一人です。公文と言えば算数、ですので算数のみスタート。小学校1年の3学期だったので「たす1」みたいな教材からやり始めたのを覚えています。
公文は小学校卒業まで続けて、I教材に入って少ししたところでやめました。2学年ちょっとの先取りです。最近の子たちは3学年先とか普通になりつつあるので、それに比べれば2学年先とかしょぼいんですが、親のサポートなし、完全に自分コントロールだったので、まあこんなものだったかな、と思います。
マンネリ化しやすい。飽きやすい。特に小学校高学年。
実は小4くらいから2学年先は達成していたんですが、どうがんばっても3学年先にはたどり着けないままでした。ひとつはたぶん、通っていたお教室が厳しめだったのではないかな、と思います。何度もやり直しをさせる系とでもいいましょうか。できるまでやらせる系だったように思うのですが、教室によってはそこまでやらせずに次へ進めるところもあるので、すぐ進めさせてくれる教室だったらいけたかも・・・とは思います。
もうひとつ、小学校5,6年になると難くなってくる上に公文そのものに飽きてしまうんですよね・・・。難しくなってくるので1日の枚数も、かつては「1日10枚」とかだったのに「1日2,3枚」とかになってくる。難易度上がっているから当然なんですけど、枚数が減ると達成感が少ないんですよね。達成感も少ないし、解くのに時間がかかるし、だんだん嫌になってきちゃう。親がサポートしていれば、あれこれ言いくるめて、毎日プリントさせようとできるんでしょうけど、我が家はそういう家ではなく、私任せだったので、やっぱりやらない日もありましたし、小学校高学年になるほど、そういう日は増えていきました。結果2学年先取り程度で終わってしまいました。
一度やったことがある、というのはとても「強い」
Iと言えば中3くらいの内容ではないかと思うのですが、その後中学入った時に、当然ながら数学は余裕でした。やはり中1の最初で躓くと、その後いろんなところに影響してきますから、中1の最初の数学で躓かなかったのは良かったと思います。
公文でやっていた範囲、つまり中学2年生が終わるとき、実はすっごく不安だったのです。これまでは公文で先取りしていたから、数学の授業についていけていただけではないのか、と。しかしこの頃通っていた塾の先生が非常に良い先生で、その先生のおかげもあり、中3以降、先取りの貯金が無くなっても、数学の点数はあまり変わらずやっていくことができました。基礎がしっかりできていたのではないかな、と思います。
公文、記述もしっかりできるのか?高等数学の教材は多い。
中学の頃の進学塾の数学の先生が、証明問題の記述をみっちりしっかりやらせる方で、だいぶ鍛えられました。中学の証明問題なんて下手すると模範解答でさえ3行で終わっていたりするんですが、その先生の教えに従って書くと10行くらい書かされるんですよ・・・。こんな書く必要ある?と思ってたんですが、高校以降の数学で、この「きっちり書く」というのが非常に役立ちました。最終回答が誤答でも、途中式等が合っていたら点になるので、きっちり書けばそれだけ細かく点が狙えるんだな、と思った記憶があります。
公文だとこの辺りどうなんでしょうか。高等数学までやっていないので、わかりませんが。。私はたまたまそういうきっちり書かせる先生と出会えましたが、子供たちもそういう先生と出会えるといいのですが。私立の進学校の先生とか、超有名進学塾の先生とか、普通に教えてくれるんでしょうかね・・・。
久しぶりに公文の教材を見てみると、高等数学範囲の教材がかなり多いですね。公文は高等数学ができなくて行きたい進路に行けない子供たちのために開発された、というのを最近読んだだけに、高等数学手厚いな、という印象を受けました。
万が一の場合に備えての、「先取り学習」。
現在2歳半の息子は、これまでに4回も入院しています。最後に入院したのは1年前なので、もう入院しないと信じたいところではあります。
実は息子が生後3か月で入院した時、同じ病室の隣に中学生の男の子が入院していたのです。なんの病気かはもちろんわかりませんが、「向こう7か月入院してもらうことになったよ」と宣告されて、男の子絶句・・・。中学の時期に7か月も入院。本人もつらい治療で大変そうでしたが、それ以上にいろんな不安があったのではないかと思います。
また、これは私の中学の先輩の話なのですが、高校入学してすぐ気胸になってしまい、半年ほど学校を休んでしまったそう。あまり付き合いのない先輩でふうん、と聞いていましたが、翌年私自身が高校生になって、進学校の進度の速さに「これ半年も休んだら絶対ついていけない・・・」とその先輩を思い出して戦慄したことがあります。
考えたくはないけれど、こういうケースもあるので、なんというか、最低でも1年くらいの先取り学習を続けていった方がいいのかな、と思ったりします。特に息子はいろんな持病を持っているので、いずれ公文をさせて2年くらいは先取り学習させていったほうがいいんじゃないか、と思っています。中1と高1の数学が躓く率が高い気がするので、なんとか高1までの内容は公文でさせたいな、と思うんですがね。
夢は最終教材終了・・・しかしハードルは高い。
息子には中学受験はあまりさせる気がないので、公文がしがしやらせようかな、最終教材終了とか夢だよねえ、なんて思いますが、上記の通りマンネリ化と言いますか、上へ進めば進むほど続けていくハードルが高いので、なかなか厳しいなあ、と思います。親がついて勉強してくれるのも小学校まででしょうしね。
大学受験ということをターゲットにして考えると、当然公文だけでは対応できないと思いますが、公文を高校数学レベルまで続けられる子は、すなわち大学受験へ向けてコツコツ勉強できる子、自学自習できる子ということにもなりますので、おのずとそれなりの大学に進学するのかな、という気はします。
通信はなくなった?在宅型公文式学習というのが始まっていた。
久しぶりに公文のHP見たら、以前あった通信コースの表記がなくなり、在宅型公文式学習、というのが書かれていました。時々近くの教室にサポートしてもらい(行ったり、電話してもらったり、Zoomも)、基本的には自宅学習、という感じに読めます。会費は通塾する場合と同じ!以前の通信は、教室に通うコースよりも1000円高く、ただでさえ高い公文でさらに1000円かあ・・・という感じでかなり躊躇していました。なのでワーママが幼児に公文をさせたくても通信は高い、週2回の教室通いは大変、というハードルがあったんですが、時々お教室に行って教材をもらってくるだけ、なのであればワーママでもやりやすいのではないかと思います。
近くの公文は夜7時までとかなので、フルタイムワーママはちょっと無理だったんですよねえ。教材もらいに行くだけなら何とかなるかも。まあ、我が家の子供たちにさせるのはもう少し先でいいかな、と思っていますが。
なんだかんだ言って、良い教材だと思います、公文。でも高いですよねえ。算数だけさせるなら、習い事としてありかな、って思いますけど複数教科をさせたり、幼児にさせたりするにはなかなかいいお値段ですよねえ。でも多くの人がやっているのを見ると、やはりいい教材なんだな、と思います。