2022/11/1
2歳過ぎで発達支援センターに行った話とか、もともと小児神経科にかかってた話とかすっ飛ばしていたので加筆しました。
現在年中の息子は、これまで書いた通り、1歳半健診で全く言葉が出ず、2歳半で十数個の単語が言えるのみ、3歳でかろうじて2語文クリアするも、その後も滑舌悪いしたどたどしいしで、随分悩んだんですが、結果息子については口の細かい動きが苦手、と言う結論でした。詳しくは後述。
私自身も「男の子は遅いって言うし~」「3歳過ぎるまで一言もしゃべらなかったけど今じゃおしゃべりよ~」なんてことをいろんな人に言われましたけど、なんかずっと、それじゃ解決できないモヤモヤ感があったんですよね。
そもそも、多少の発達の早い遅いは「背が高い低い」くらいの話だと思うんですけど、他の子と比べて極端に遅い、他の発達と比べて突出して遅い、とか多分何かしらの理由があると思うんですよ、絶対。
子供の特徴はそれぞれだと思いますが、我が家の言葉の発達に関しての経緯を踏まえて、こうしてみてはどうでしょう、というのを書いておきます。何かのお役に立てれば。
1歳半健診でのチェック
1歳半健診で言葉で引っかかる場合、ここでチェックされるのはやはり自閉症です。「目が合うかどうか」等の自閉症のチェックが入り、そこに問題があれば療育へ、問題なければ「様子見しましょう、たくさん話しかけてあげて」みたいな話になります。
個人的にはここで「様子見」判断になった場合、まだそんなに心配することはないと思います。歩くのだって子によって半年くらいの差があるし、個性の範囲内かと。私自身、息子に以下の様子が見られたので、この段階ではあまり心配していませんでした。
1歳半の息子の様子
ちなみに「たくさん話しかけて」とか、そりゃ無言の家庭はよくないですけど、そうでなければあまり意味なかったです。なんせ私と娘がおしゃべりでしたから!めっちゃ話しかけてましたよ!でも言葉は遅かった!
2歳過ぎて発語なし。少し焦ってもいいかも。幼児教室の刺激が良いかもしれない。
息子は生後3か月で痙攣で入院して以来、大学病院の小児神経科にかかっています。てんかんの子は発達が遅れがちなので定期診察の際に発達も確認してもらっていましたが、言葉については「目もあってるし、男の子は遅いって言うし~」でずっと様子見になっていました。1歳半健診で言葉がなかったことで、区からも2歳ごろフォローが入りましたが、大学病院に通院しているということで、その後のフォローを断っていました。
が、「男の子は遅いって言うし~」みたいに思っていた私もさすがに2歳3か月くらいで焦り始めました。この時の息子はかろうじて「まんまー、わんわん」という通常の1歳半くらいの子のレベル。親戚の女の子が2歳6か月で大人と会話出来ていたことを思うと、これはさすがに焦ります。
2歳6か月を過ぎた頃言えるのは単語15個くらい。この頃区の発達支援センターで診てもらいにいきました。その時言われたのは
- 物の名前がわかっていないものがあるので教えていきましょう
- 何かちょうだいとジェスチャーをしたとき「取ってって言って」と言って、何か発語したら(「取って」と言えなくてよい)取ってあげるようにして、発語を促しましょう
- 体の動き方がぎこちないので、しっかり体を動かしましょう
こんな感じのことを言われました。
そして、発達支援センターの後、ふと思い立って、フラッシュカードするような幼児教室の体験に行ったのです。フラッシュカードでどんどんインプットをしていくようなところです。
すると息子にとってかなりの刺激になったのか、体験の後から急に言葉が出るようになり、そのまま入会して2歳8か月の頃には2語文もクリア!もっと早くから行けばよかったと思いました。ちなみに行っていたのは「コペル」です。療育ではなく通常コース。
3歳前後からは言葉以外の発達にも着目する
息子は3歳過ぎから言葉以外の発達の遅れが顕著になってきました。3歳前後からは言葉以外の発達にも着目したほうがいいのではないかと思います。特に知的面。物の名前、色の名前、指示が聞けるかetc。。あとコミュニケーション面。
2歳8か月ごろの息子の様子。
ここで、言葉以外の発達に全く問題がない場合は、おそらく「話せない」のではなく「話さない」のではないかと思います。3歳過ぎて突然話し始めた、的な話をよく聞くと思いますが、多分そういう子は言葉以外の発達に問題なかったと思うんですよ。言葉以外の発達に問題がない場合は、とにかく話すのを待つしかないかもしれません。。
息子の場合、早生まれで幼稚園に入園したのもありますが、とにかく手先が不器用。ハサミも工作もおえかきもまともにできない。一方で多動とか指示が聞けないとかコミュニケーションに問題があるとか、発達障害っぽい行動はあまりない。でもできないことばかり。
言葉に関してはとにかくなんだか「スムーズに話せない」感じ。話している内容は二語文、三語文と増えそれなりに複雑になってきてるんですが、話すスピードがゆっくり、活舌が悪い、たまにつっかえる。
幼稚園に入った後、私自身は知的な遅れはないと感じていたのですが、やはり幼稚園の先生から見ると思うところがいろいろとあったようです。幼稚園の先生との面談の話。
療育も勧められましたが今一つピンと来ないまま弱視が判明し、まずは療育よりそちらの治療をすることに。
結局年少の終わり、4歳2ヶ月で大学病院で心理士さんの発達検査もしましたが、そちらも問題なし。なかなかに手詰まり感のまま幼稚園の年中になりました。
舌小帯のチェック
出て来る言葉は年齢相応以上の語彙だったりするので、口周りの動きに問題があるのでは?と疑っていたのですが(この予想は後述の通り正しかった)、舌小帯短縮症というのがあり、これに該当する子は滑舌が悪かったりするそうです。ぱっと見ではわからなかったので、診てくれる歯科に行きましたが、結果舌小帯は問題なし。滑舌悪い子は一度診てもらったほうがいいかもしれません。
経験豊富な言語聴覚士さんに診てもらおう
やっぱりこれが一番話が早かったです。どうにかして言語聴覚士さんを見つけて診てもらったほうがいいです。ただ、今思えば、2~3歳で言語聴覚士さんに診てもらっても、多分「様子見」以外の答えはなかったんじゃないかな、と思います。言葉がまだ出てない段階では、やはり自閉症や発達障害のような目に見える原因がないと対処のしようがないんじゃないかなと。
息子3歳ごろに自費療育で出会った言語聴覚士さんは、口の運動のアドバイスして終わりだったので、それもたぶん仕方なかったのではないかなと。
息子は4歳半という年齢で見てもらったのも良かったかもしれません。もう「男の子は遅いというし~」みたいな年齢じゃないですからね。就学も視野にいれた支援が必要な年齢です。
おまけ:幼児教室が難しければ療育DVDも良いかもしれない。
4歳くらいでこれをやってみました。少し効果があったように思いますが、幼児教室ほど劇的な変化ではなかったかな。ただDVDの内容は幼児教室でやったのとよく似ていたので、幼児教室行かなかったら、ものすごく効果があったかもしれません。ただ、発語がある子が対象のようなので、2歳とかどうだろう?でも刺激としてはいいかも?
持病(てんかん)のせいで「口の細かい動きが苦手」が原因だった
上記の言語聴覚士さんとの話に書いた通り、てんかん子は細かい動きが苦手→口の細かい動きができない→滑舌悪い(言葉も遅かった)というのが今のところの結論です。まあ・・・予想外でしたね。
ただ、言葉の遅れ、活舌が悪い、話し方がスムーズでない、など似たような症状であっても、詳しい症状を見るとまったく異なるケースというのもあるので、やはり親の観察力と言語聴覚士さんの見立てにかかってるのではないかなと思います。「表出性言語障害」とかだと、言葉そのものを覚えられないとか「あれ」「それ」が多くなる、とかまた息子とは微妙に異なる症状になので、原因や対策がまた変わってくると思います。
ある程度大きくなったらなおる、そのうち話すようになる、とか確かに就学前まで様子見というのもわかるんですが、そうであったとしても何かしたいのが親心。少しでも参考になれば幸いです。