ちらっと呟いたけど、耳からの指示が通りにくいお話と、もう1つ、勉強面での発達障害ならではの躓きについて。
息子はWISCでワーキングメモリの数値が極端に低く、知覚推理の値が通常よりも高い結果が1年ほど前に出ています。
ワーキングメモリの値が低いと、耳からの指示が通りにくく、知覚推理の値が高いので目からの情報の方が処理しやすい。なので指示は絵などで補完するのが良いという話でした。ワーキングメモリ低い子はわりと知覚推理の値が高い視覚優位の傾向があるので、尚更視覚で補完がよいというのはよくあるお話。
でもね、「耳からの指示が通りにくい」って言われた時、なんとなく「聞いたことを理解できない」と思いません?
例えば「太郎君のロッカーは上から3段目です。太郎君のロッカーはどこですか、〇をつけなさい」と言われたら、一番上とかに〇しちゃうわけですよ。「上から3段目」と聞いて「上から3段目」がわからないのだと、ずっと思ってました私は。
ところがどっこい、よくよく話を聞いてみると、どうやら違った。まさかの「上から3段目」をちゃんと聞いてない💦
小学校受験の時も散々苦労しましたが、ようやくここにきて本人が説明できる程度に成長してくれてわかったよ・・・。いやでもさ、ゆっくり大きな声で「太郎君のロッカーは上から3段目です」と何回も言ってるのに、それでも「聞いてない」って誰が予想できようかと。でも聞いてなかったらしい。本人的には「聞こえてる」から「聞いてない」とは言わないんだけど、それがまた事態をややこしくしていたのよね・・・。
とにかくなんというか、ずっと上の空状態なのではないかと思う。ここは本人もはっきり説明できないようだけど、「聞こえてはいるけど、なんて言ってたのかわからない」みたいなことを言っていたので、多分そういうことなんだと思う。
いやでも、何回もゆっくり「上から3段目」って言ったんだけどな。でも何回も言われても頭に入れる気がなかったら入ってこないのは、私もわからないではないかも。私も全く説明が頭に入ってこない分野があったりするし。
どうも4歳ごろから息子の見えている世界はとっ散らかった世界なのではないか、何が見えているのだろう、とずっと思っていたのだけど、あながち間違いではなかったのだろうなと。常に何か違うことに意識を取られているから、上の空。聞いているようで聞いてない。
たしか小島慶子さんだったかな。大人になって自分が発達障害とわかって、一度薬を飲んでみたらあまりにも静かな世界で、みんなこんな世界で生きていたのかと知って愕然とした、というのを読んだことがあり、小島さんの言葉から類推するとやっぱり頭の中がとっ散らかって意識が次から次へと飛んでしまうのかな、と。フォロワさんからコメントいただいた「頭の中も多動」とは言い得て妙だなと。
さて、聞いてないのはよくわかった。じゃあどうするかな。
視覚で補完するのはありとして、例えば毎日定時に流れるアレクサの「あと10分で、家を出る時間です。歯を磨いて靴下をはきましょう」とか、毎日学校の国語でやっている音読とか、ものすごい完コピしてくるわけです。覚えてほしいことは毎日やる、アレクサに言わせるのも手だな。
勉強もお説教も、説明したところで頭に入らないのだから、長々と説明しない。
視覚で補完、というのが一番難しいな。特に勉強面については。算数とか、トド算数させてるけど、いまいちしっくりこない。もっとたくさんさせればいいのかな。お勉強面の課題はまた次回に。