Chronicle of sky

ミドフォーママ黒猫がASD夫とASD息子、てんかん、協調運動障害、斜視などなど発達と治療に右往左往するブログ。

ぽやっと男子の小受の1年

息子の小受から1年以上経ち、そろそろほとぼりも冷めたと思うので、発達遅いぽやっと男子の新年長からの小受1年を振り返ってみようと思います。

 

渦中にいたころにはまだわかっていないことも多かった息子の特性。発達のんびりさん&謎のASD思考にだいぶ苦労させられたけれども、主に発達のんびりさんの参考になればと思い。

 

新年長時の息子
  • 「書く」ことがとにかく苦手。〇が書けない。(DCD起因)
  • 体感「発達半年遅れ」特に言語分野が遅かった
  • 話すのも苦手。ゆっくり、たどたどしい。
  • 手先が不器用。ぬりえ、ハサミがガタガタ。(これは斜視起因もあった)
  • 体幹が弱く姿勢がくずれがち。ただし立ち歩きはない。

本当になかなか大変でした。さんざん悩んで新年長からお教室に入れました。息子のクラスは新年長からスタートの子が多かったので、落ち着きのなさ具合はそこまで目立つほどではなかったのが多少救いだったかなと。

 

秋~春頃まで

できないことが本当に多かったのですが、まずは「勉強が嫌になってはいけない」と思い、1分野でもいいから得意分野を作ろう。「書き」が苦手な息子には、選択問題で答えられる図形と四方観察がいいのでは、とそこからスタートしました。

 

結果これが大正解でした。特に四方観察はある程度できるようになると、常にほぼ満点でお教室の先生もびっくりでした。重ね図形や反転はなかなか難しかったようですが、それでもそこそこ当ててきていました。

 

苦手分野を特訓したほうがいいんじゃないか、とよく思うと思うんですが、そこが中高大の受験と、幼児の受験の最大の違いです。私も娘の時に気を付けるように言われたのですが、「とにかく勉強嫌いにさせないように」なんですよね。できないことばかりやらされたら嫌になってしまうと。なので、まずは得意分野を伸ばすことから始めました。

 

<余談>

これ、最近読んだ「話を聞かない男、地図の読めない女」にあったんですが、男性は空間認知能力が女性の数倍発達しているそうです。何かと発達遅れていた息子が、娘より四方観察や図形を得意としていたのはそのせいだったのかと、ようやく腑に落ちました。男児はここを強みにするのがいいかもしれません。

 

ヤマをはる

息子のお教室では月に1回、復習テストみたいなのがあったんですが、やはり最初は勉強嫌いにさせないために、と私が出る問題をヤマはって解かせてました(笑)。そこは2周目だったので、なんとなくわかるんですよね。

 

とはいえ、これもせいぜい2回ほどが限度でした。なんと、息子は解き方を覚えていたのではなく、「問題と答え」をセットで絵として覚えていたみたいなんですよね。後でわかることですが、さすが視覚優位。なので問題の順番を変えられたらあえなく撃沈でした💦まあ、それでも多少は自信になったようで。

 

春休み~夏休み前

私の暗黒期(苦笑)。もうどうすりゃええんやー、な時期でした。とにかく春までは勉強についていくことで必死でしたが、ここにきて巧緻性と運動の問題が。巧緻性は男児なので、もうちょうちょ結びとか捨ててましたが、はさみ、ぬりえ、お絵かき、それから平均台とけんけんぱ、は志望校の内容から避けて通れない。

 

お絵かき

お絵描きについてはこちらにも書きました。

cororon777.com

 

おふろで〇△□だけを使って動物を描く練習をして、なんとか。お絵描きについては娘が大変絵が好きで、いつも一緒に描いてくれたので、絵が壊滅的な息子でもお絵描き嫌いにならずにいられました。上手な子でも「何描いていいかわかんない」でずっと白紙のままの子もいる中で、下手なりにとりあえず描く、ができたのはよかったと思います。とりあえず、描く!

 

はさみ、ぬりえ

これに関しては、斜視の影響で片目でしかものを見てない、と言われており眼科の先生からも「ハサミとかできないと思いますよ」とはっきり言われていました。なので「簡単なものを丁寧に」だけやらせました。これはお教室でも後半言われたのですよね。速くできるようになってくると雑になってくるので、簡単なものを丁寧にやる練習もさせてくださいと。難しいのは無理なので、簡単なものをとにかく丁寧にを心掛けました。

 

運動

平均台とけんけんぱは、運動療育の先生に丸投げしました(苦笑)。夏休み明けくらいまでにできるようになりたいと。しかも小受のことは伏せておいて💦なんちゃってけんけんぱ、と平均台はできるようになったので、本当に先生ありがとうです😭

 

夏休み

タブレット教材で量を

とにかく演習量が足りない!しかし発達が追い付いていない分野はASDの特性なのか、何をどうやってもできない!ということで、とりあえず演習量を増やすために、タブレット学習を取り入れました。この時はまだ過渡期で、あまり小受向けのタブレット教材ってまだ少なかったんですよね。問題も少ないし。でも有名どころをいくつかやりました。特に「数を数えて〇を書く問題」は〇を書くのに結構難儀していたので、タッチで〇を表示できる教材は量できて本当に助かりました。

 

プライベートレッスン

夏期講習ももちろんありましたが、娘の時には1度も取らなかったプライベートレッスンいれまくりです。私がもうずっとつきっきりになるのがしんどすぎた・・・。プライベート行くと、結構な量をやって帰ってきてくれるので、本当に先生には頭が上がらない・・・。

 

発達障害児向けサプリで姿勢改善!?

発達障害児向けサプリを夏前から飲ませ始めたんですが、その影響なのか!?8月ごろからそれまでぐでーっとしていたのが、ちゃんと座れるようになってきましたね!と先生に言われてびっくりです。体幹レーニングとかもそれまではしてたんですけどね・・・。本当にサプリの効果なのかどうかはわからないけど、気休めに今でも飲ませています。

 

模試とWISCと学校選び

模試

完全に場慣れのためだけに受けました。が、うーん、今思えば場慣れにもなってなかったような気がします。なぜなら模試も毎回会場が違うので、初物に弱い息子にとっては「いつも初めて」だったのではないかと。もちろん受験校が会場だったこともありますが。それでも受けないよりは受けたほうが多分良かったのでしょう、多分・・・。

 

WISC

年長6月にWISCを受けました。発達グレー的数値で、WM凹、視覚優位。耳からの指示に弱く、目からの指示に強い。どうりで一度やった問題も「問題と解答の絵」として覚えてしまうのは、この視覚優位のせいでした。そしてお話の記憶とか、難しいよね。。受験そのものや、志望校選びをするのに年長6月のWISCというのはタイミング的にも良かったと思います。

 

学校選び

とにかく「最後は何とか親の熱意で」押せて、のんびり男児にあった学校!と選びましたが、初物に弱い子、複数回受験できる学校がいいのではないか、と今なら思います。とはいえそういう学校も1回目の試験でだいたいの人数取ってしまうので、2回目3回目は難しくなるのが通常なのですが、そこが熱意で何とかなりそうな学校をですね・・・というところで。いわゆる「お守り校」まで確保しておくのが理想です。でも小受の場合何が起こるかわからないのでお守りにすらならない可能性もあることは肝に銘じておいて。

 

秋~本番

初物に弱い子は、とにかく本番の回数を重ねるべし!だと思うけど、それが正解かは正直よくわからないところもあります。。。ただ、経験者皆さんおっしゃってますけど、これはのんびりさんに限らず、本番を重ねることで仕上がっていくのは事実です。息子のようなのんびりさんでも、面接3,4回目からは「わかってるよ~こうやって答えるんでしょ」的な自信を持った受け答えをしてました(笑)。

 

そして後々、それこそ1年後の最近になって、一緒に受験したお子さんから聞いたんですが・・・息子、全日程最初の試験の行動観察、ほぼ何もしてなかったと😭座って見てるだけだったそうな・・・案の定1発目のその学校は残念だったんですが、本当によく合格したなお前。。。ね、模試を受けたところでね・・・あるんですよそういうことも。。

 

その後の受験では一緒の方いらっしゃらなかったけれど、たぶんお教室の先生は何か聞いているのかもしれないな・・・でも今が良ければすべてよしです!

 

さいごに

これが一番重要かもしれない。

 

とげぬき地蔵は行っておこう!」