先日、とある教育者の方からお話を聞く機会があり、その中でもうほんとに「これだ!」と思う言葉に出会ったので、そのお話です。
「自分が楽しい」ではなく「みんなが楽しい」を。
もう本当にこれです。常々、ASD息子が3年生、4年生になった時にどうなるのだろう、その年齢から学校が嫌とか不登校とか聞くし、そうならないためにはどうしたらいいのだろうと思っていたのだけど、そこへ向けての一つの答えが出たという気持ちです。
そのお話では、4年生くらいで子供同士でイメージが固定してくるそうです。「あの子はこういう子」というような。「あの子は優しい子」「あの子は面白いよね」「あの子はいつも不機嫌」など。そこでネガティブなイメージを払拭できないまま高学年になってしまうと、普段は当たり障りなく優しい周りの子も、いざ「修学旅行のグループを作りましょう」という時に「あの子と一緒のグループは嫌、優しくないから」というような事態になってしまうと。
教育者としてはそこはきちんと話はするけれども、そう言われた子は数年かけて周囲の信頼を失ってしまっているので、なかなかそれを取り戻すのは大変。だから低学年の今から「自分だけが楽しい」ではなくて「みんなが楽しい」を目指して、周りの人のことも考えられる子に、というお話でした。
そしてこの「みんなが楽しい」、まさに共働き夫婦の家事シェアの話だと思うのですよ。ちょっと手伝って、と夫に言ったときに「えーめんどくさい」と言われた!なんて愚痴はXに五万と投稿されているわえですが、確かに男性の気持ちというか、これ子供の頃に「お手伝いしなさい」と言われた時と一緒だから、めんどくさいのはわかるんですよ。でもこれこそが「自分が楽しい」だけで、家事をしているほうは全然楽しくないわけです。そこで家事をみんなでやれば早く終わって「みんなが楽しい」時間を持てるわけです。
ASD夫は「手伝って」と言ったら「めんどくさいー」とか言うタイプではないのですが、とにかく周囲のことを全く考えずに無邪気に「あれやりたい、これがいい」と言うので結構イラっとするのですよね。「10分後にバス来るよ。何か買うなら目の前のコンビニで買っといで」と言ったら「俺あそこの牛丼がいいー♪」とか言って私の地雷を踏みぬく猛者。「みんなが楽しい」は夫にも必要だなと。
ということで。家族のルールとして「『自分が楽しい』ではなく『みんなが楽しい』を目指す」を取り入れて、そうやって息子3年生4年生を目指す。うまくいけばちゃんと回りが見られるようになって周囲ともうまくやれるようになるのではないかなあ。
がんばります!