Chronicle of sky

ミドフォーママ黒猫がASD夫とASD息子、てんかん、協調運動障害、斜視などなど発達と治療に右往左往するブログ。

和田秀樹「10歳までに知っておきたい心の強い男の子の育て方」

ボーク重子さんの本に続き、和田秀樹さんのこちらの本を読みました。

 


 

 

いや~、興味深かったですね。元「女子」である母親にはなかなかない考えがいろいろとありました。私の印象に残ったもの。

 

  • 理想ばかりでなく、現実をきちんと教える
  • きちんと競争させる(闘争心を育てる)
  • ストレス、プレッシャーを経験させる

 

つい最近「なんだかんだで男は『こいつを怒らせたら怖い』と思わせとかないと舐められる」みたいな話がありましたけども、こういう話も含めて、やっぱり「元女子」である母親とは違う世界が男子のコミュニティにはあるのかな、と思います。

 

特に「理想ばかりでなく、現実をきちんと教える」はまさに、上記の話に通じるものがあるかと思います。「競争ばかりするのは良くない」は理想ですが、けれど受験や仕事では否応なしに「競争」しなければならない現実があり。そういう話でした。

 

逆に言うと、なんだか女子は「蝶よ花よ」とみんな仲良く、で育てられてるんだなあとよくわかりました。まあ、女子は女子でね、共感とか協調性とか、大事になってくるんですけども。だから競争とは結構真逆ですよねえ。

 

まあ、内容的に結構はっきり書いているので、私はこういう「男たるもの強くあるべき」みたいな話結構好きですけど、そもそも「心の強い男の子の育て方」からして抵抗あるお母様も多いのかもしれないなあ、とも思います。

 

また、面白かったのが、実はボーク重子さんの本でも、こちらの本でも「家族のルールを作りましょう」と書かれていたのですが、ボーク重子さんのほうは「子供と一緒にルールを考えましょう」で、こちらの和田さんの本では「親がルールを決めましょう」になっていました。

 

もうこれは、女の子を育てていたボーク重子さんと、男の子向けの本である本書の差でしょうね🤣まあ、男児の場合、一緒に考えた日にはしょーもないルールばっかり出してきて話が進まないのが見えてるからかな~。

 

これ以外にも、結構ためになるなあ、というのが要所要所にありました。男の子は女の子よりも成長が(精神的な物も含めて)遅い、だから小学校では結構女の子に負けがち、自己肯定感を下げないようにとか。なんだかこれ、某小学校で男子と女子の定員に差がある理由になってるかもしれないですね~。まあ、やっぱり「男の学校」だから男の子の教育重視なんでしょうねえ。

 

他にも、「子供は褒められたいところを褒めてほしい」とか。まさにこれ、先日娘でもありました。運動会のかけっこで1位だったのに、それを褒めたら不満そう。ハッと気づいて娘の組の優勝を褒めたら満面の笑み。ここでもやっぱりしっかり子供と向き合わないとわからないよなあ、と思ったり。

 

先日のボーク重子さんの本とともに、読んで良かった本でした。