Chronicle of sky

ミドフォーママ黒猫がASD夫とASD息子、てんかん、協調運動障害、斜視などなど発達と治療に右往左往するブログ。

フルタイム共働きの我が家が幼稚園を選んだ感想②

フルタイム共働きの我が家ですが、年中の娘は幼稚園に通っています。前回書いた通り、共働き家庭にとってのデメリットはいろいろあったんですが、前回はそんな話を書きました。

今回は幼稚園に行かせてよかったな、と思うことを書いて見たいと思います。幼稚園によってシステムやカラーが違うので、すべての幼稚園がこの限りではありません。娘の通う幼稚園は、お受験幼稚園ではないですが、巷ではお勉強幼稚園と言われているようで、昔ながらの一斉保育をするマンモス園です。

幼稚園に行かせて良かったと思うこと

①1学年100人のマンモス園で、小学校に向けての事前準備

幼稚園前に娘が通っていた保育園は全体でもMAX19名、2歳児は定員7名の小さな保育園でした。保育園の場合、大きなところでも最終的に1クラス30人くらいではないでしょうか。近隣の小学校は2クラス数十人で、シャイで恥ずかしがり屋の娘が、小学校でいきなり規模が大きくなってやっていけるのか?というのが最も心配していたことでもありました。

娘の幼稚園は1学年100人のマンモス園で、小学校よりも規模が大きく、大丈夫かなあ、行くのいや〜!とか絶対言いそう、と心配していたのですが、意外に杞憂でした。2、3ヶ月後にはお友達の名前がたくさん出てくるようになりました。

リトミックや英語などのカリキュラム、プラス課外教室。

幼稚園の時間内にカリキュラムとしてリトミックや英語、年中からは体操もあります。カリキュラム内なので追加料金なしです。体操までやってくれるのはとてもありがたい!と思っていましたが、課外教室の体操もやりたい!とのことで、課外教室の体操もとっています。

課外教室は別途月謝がかかりますが、預かり保育時間中に勝手に行ってくれるので、送り迎えをしなくてよいのが大いに助かります。体操はぜひともやらせたいとは思っていたんですが、習い事を土日にしか入れられない状況ではピアノと英語をやったらいっぱいいっぱいなので、諦めていました。課外教室でやってくれて大助かりです。私としてはこれが最も魅力的なメリットでした。保育園でも英語やリトミックをやっている園はありますが、課外教室として習い事としてさせてくれるところは少ないので、幼稚園に行かせて良かったと思うところです。

③しっかり取り組む運動会、お遊戯会

2学期にこの二つのイベントがあるんですが、ここに向けて、かなりしっかり練習をします。通常なら2学期始まってから運動会までの約1か月半は体操服登園になり、運動会の2週間前からは体操以外の通常保育のカリキュラムがすべて休みになります。それくらいしっかり練習するので、年少さんでも、ずらっと並ぶ保護者の前に出てのダンスで、泣いている子は一人もいませんでした。娘は前年の保育園の運動会で、センターで大号泣という悪夢があったので(苦笑)、ただひたすら感動でしたよ。。本番でもいつもどおりできるよう、なんどもなんども全体練習を繰り返していたようです。でも先生も上手に乗せてくれたようで、運動会前は連日運動会の練習の話をしてくれていました。

また、お遊戯会は区の小ホールを貸し切って行います。小学校の体育館くらいの大きさですかね、そんなステージに立って、これまたシャイなはずの娘が笑顔で踊っているので、もうびっくりでした。これも先生の乗せ方が上手だったんだと思います。

この2つのイベントの前は、連日練習になります。多分、保育園の場合は、よほど力を入れているところじゃないと、ここまでやらないのではないかな、と思います。運動会はまだ力を入れているところもあると思いますが、お遊戯会とか、お友達の保育園の動画をいくつか見ましたが、衣装も揃えて大きなステージで、というのは皆無でした。お遊戯会の衣装は年少時は先生が作成、年中、年長は親が作成で、保育園は多分子供の手作りか先生が作成になるので、あまりしっかり作り込めないのではないかな、と推測します。

ずっとシャイで恥ずかしがり屋だと思っていた娘が、年少の運動会では泣かずにバッチリ演技、お遊戯会でもステージの上で笑顔でダンス!ええ、この子どこの子!?と私も夫もびっくりでした。正直、この本気の運動会、お遊戯会を経験しないまま小学生になっていたら、延々ずっと「シャイで恥ずかしがり屋」のまま、親の意識も子の気持ちも変わらず、そこから先もそのように育っていたかもしれません。本当に幼稚園に行ってよかった。先生にとても感謝しています。

④預かり保育での縦割り保育

預かり保育は全学年一緒に保育されるので、預かり保育で仲の良い子は上だったり下だったり、同級生だけとは限りません。娘は年少の頃、1つ上のお姉さんと仲が良く、その子とお手紙ごっこをしているうちに、ひらがなが書けるようになっていました。保育園では学年ごと、縦割り保育もあるのかもしれませんが、他の学年の子とお手紙ごっこ、というのはできなかったのではないかな、という気がします。

ただ、この縦割りは悪い面もあって、大きい男の子たちから悪い言葉も学んでくるんですよねえ(苦笑)。こればっかりは仕方ないです。年中になった今は同級生の子たちと仲が良いようですが、仲良しグループに年少さんもいるようです。

やはり「保育」ではなく「教育」だった。

娘は幼稚園に入ってから、ものすごく成長したと思います。気づいたらお絵かきが上手になって、ひらがなも書けて、運動会やお遊戯会で半べそになることなく笑顔で元気いっぱいお遊戯できて。特に運動会お遊戯会通しての精神面の成長は、たぶん保育園に行かせていたら叶わなかっただろうと思います。

確かに親の大変さは幼稚園のほうが圧倒的に大変です。全部お任せで20時ごろまでの預かりも可能な保育園は、働く母にとってはとても助かる存在です。また、保育園に行ったからと言って、小学校以降で幼稚園の子と何か差が出るわけでもないと思います。入学当初の違いこそあれ、1学期終わることには幼稚園児も保育園児も大差ないでしょう。

けれど幼稚園でのあれこれを、経験値として与えてあげられて良かったなあと思います。役に立っても立たなくても、経験のひとつとして体験しておくことは悪くないと思います。

もし条件が許すなら、共働き家庭でも幼稚園、検討してみてはどうかな、と思います。